こんにちは。今回はなぜパートナーと分かり合えないのかというテーマでお話します。
パートナーと分かり合えないというときに、そこには様々な理由がありますよね。
この記事ではパートナーのタイプ別にその原因や対処法について、説明します。
今回は話し合おうとすると不機嫌になったり黙り込んでしまったり無視をしてくるタイプのパートナーについてその原因と対処法をお話しします。
自分のパートナーがこの傾向だなと思う方は、是非最後まで読んでみてください。
不機嫌・無言攻撃タイプはどんな人?
話し合おうとすると不機嫌になったり・黙り込んでしまったり・無視をしてくるタイプのパートナーには、結論から言うと、人間関係への回避傾向があります。
人間関係において、相手から否定的に評価される可能性のあるあらゆる状況を回避、つまり避けることでしか対処できないタイプです。
不機嫌・無言攻撃タイプの背景は?
パートナーがこのようになる背景には、子どもの時に、主には親など、身近な人間関係で拒絶されたり疎外された体験があることが多いです。
または生まれつきの対人不安傾向、社会に対する不安や警戒心が強い特性を持っている人です。
こういう人は、相手と直接コミュニケーションして対決することを避けています。
「無視する・ため息をつく・不機嫌になる・ふてくされる・嫌味を言う」などが、これらの傾向を持つ人の攻撃パターンです。
不機嫌・無言攻撃タイプは相手に罪悪感を抱かせる
こんな攻撃パターンを繰り出してくるパートナーとは、当然ながら建設的な話し合いが出来ません。
それだけでなく、相手の考えや本音が分からないために、自分のほうに何か原因があるのではないかと段々と不安になる人もいるのではないでしょうか?
不機嫌・無言タイプへの対処法
こういうパートナーと分かり合うための対処法は・・・
第一に、これは自分が取り組むべき問題ではなく、相手が取り組むべき問題であると認識することです。
第二に、自分はこのような攻撃を受けたときに、必要以上に自分を責めたり、負い目を感じて苦しくなったり、ネガティブに過剰反応する傾向が無いか、自分の癖をチェックすることです。
そのうえで、自分から相手に働きかける具体的な方法は、直接対峙することです。
ひとつずつ、みていきましょう
①相手の問題だという事を認識し、背負わない
まず、相手の問題であることを認識し、背負わない。ですが、
これはどういう意味かというと、相手が自分に対して無視をしたり、不機嫌な態度をとって来ても、それは自分のせいなのではないか・・・などと自責の念に駆られる必要は無いという事なんです。
あなたとの意見の相違やすれ違いがあるなら、パートナーはそのことをあなたにわかるように
具体的な言葉で伝えなければなりません。
「さっきのあなたの言い方には傷ついたよ。」とか、「あの件に関しては、自分にはほかの考えがあるんだ。それはね・・・」といったような感じです。
不機嫌・無言タイプの人の背景には、人間関係の拒絶経験などの傷つきがあり、それがネックとなって相手から否定的に評価されそうなシチュエーション、例えば相手と直接コミュニケーションして対決すること、などを意図的に避けてしまう回避傾向があるというお話をしました。
しかしこれは、パートナーが克服すべき問題であってあなたの克服すべき問題ではないのです。
さらに言うなら、あなたがいくら相手のために代わりに重荷を背負ってあげたいと思っても、背負いきれないものなのです。
私たちは、自分以外の人を変えることはできないからです。
ですから、相手の態度や行動を勝手に自分のせいだなどと抱えこまず、まずは手放しましょう。
➁自分の受け止め方・癖をチェック
次に、自分の受け止め方、癖をチェックしてみましょうというおはなしです。
実は、パートナーに不機嫌・無言攻撃傾向がある、という人は、もしかしたら無意識にそのような人を自分から選んでしまっていたり、または自分から相手の不機嫌・無言攻撃を引き出しにいっているということがあります。
これは少し、受け入れがたいことかもしれません。自分が苦しむようなことを、自ら選び取りに行くなんてことをするはずがないと誰でも思いますよね。
ではあなたには、こんな癖はありませんか?
- いつも相手の機嫌を気にしすぎてしまう
- 他人からの評価をいつも気にしてしまう
- 不機嫌な人がいると気になって自分から近づいていってしまう
どうでしょうか?
これらの特徴を持つ人は、人からの攻撃や支配を受け入れやすい傾向があり、そのために相手はますます不機嫌・無言などの攻撃を仕掛けてくるといった悪循環が生じるのです。
自分の癖はどこからきている
では、このような不本意な癖は一体どこから身についてしまったのでしょうか?
そこには、パートナーが抱えている背景と同様に、あなたとあなたの親との関係が影響していることが多いです。
例えば、「親子関係の役割逆転」です。
親が、精神的な病や何らかの依存症、もしくは自己愛的傾向があったり、または自身もその親との関係に問題を抱えて育ったアダルトチルドレンであった場合など、これらの親は、親が子どもの要求を満たしてあげるよりは、親が子供に自分の要求を満たしてもらおうとしそれを要求するという「親子の役割の逆転」が起こります。
子どもは、そんな親に対して自分が大人のように振舞わなくてはならないという状況におかれ、大人になっても過剰な義務感を抱え、あらゆる責任を引き受けてしまう傾向がなかなか抜けなくなってしまうのです。
自分の癖を自覚して手放す
このような人は、他人との距離感の取り方、つまり境界線を築くことが難しいという問題を抱えます。
例えば感情面においては、他人の感情を自分の責任のように感じてしまったり、誰も悲しませないように気を配ったりしてしまうのです。
先ほどもお話ししましたが、他人の感情を自分が引き受けて何とかしなければという癖を自覚し、その癖が出てくるたびにそれに気付いて手放す練習をしていきましょう。
③自分から直接対峙をもちかける
最後に、自分の側から相手に対してできる具体的な方法をご紹介します。
それは、相手と直接対峙をすることです。
不機嫌な態度をとったり無言攻撃をしてくるパートナーは、あなたに対して言いたい事があるのに、拒絶や摩擦を恐れてそれを言い出せないの自分の感情をこじらせてる状態です。
そしてあなたはあなたで、その相手のこじらせた感情の責任を勝手に自分にあると感じてしまって苦しくなっています。
しかしこのようにお互いの状況を俯瞰できたとき、あなたは自分を責める気持ちや相手を恐れる気持ちから解放されて、ほんの少し楽になれるのではないでしょうか?
少し楽になって余裕が出来たら、勇気を出してあなたからアクションを起こしてみましょう。
直接対峙とは、自分から直接相手に対してあえてダイレクトな質問をするといったようなことです。
例えば、夫が機嫌を損ねて不機嫌・無言攻撃をしてくる場合なら、
「無視しても分からないから言葉でちゃんと伝えて欲しいな。」
と伝えてみていください。
また、自分の本音を我慢せずに伝えてみてください。
「何も話してくれないと何を考えているのか分からなくて不安になるので、言葉で伝えてくれると私はうれしいな。」など、
相手の行動により「私」がどう感じるのかを言葉で表現するとよいでしょう。
これは、「アイメッセージ」といって、「私」を主語にして相手の行動を促すメッセージです。
相手に対して責めるというよりは、自分が何を感じているのか、自分がどういう状況に置かれているのかを伝えてみて下さい。
または、相手が何も言わずただ溜息をついてくるなどの場合、「その溜息は何に対しての溜息なのかな?良かったら教えてくれると嬉しいけど。」ということも出来ます。
相手のネガティブな感情を勝手に先取りしてしまい、気を遣って核心を突いた話題を避けるのは、相手があなたとの人間関係を回避しようとすることをさらに強化してしまう良くないパターンです。
配慮しつつも勇気を出して一度直球を投げ、この悪循環にストップをかける練習を少しずつしてみてください。
まとめ
まとめます。
分かり合えないパートナーの中でも不機嫌・無言攻撃をしてくるタイプは、人間関係で自分が拒絶されることを潜在的に恐れているので、人間関係を回避する傾向があったり、間接的でひねくれた手段で相手を攻撃したり心理的に支配することで自己防衛をしています。
一方で、実はそのようなパートナーとの関係で悩まされているという人たちは、人間関係における距離感の取り方、つまり境界線の問題を抱えていることが多く、それによって、相手からのネガティブな感情攻撃を受けやすい傾向をもっています。
まずは、相手と自分の生き方の癖は何なのか、お互いの生まれ育ちの背景などをヒントにして、見つめてみましょう。
そのうえで、勇気を出して一歩進めそうだったら、まずは自分のほうから率直な言葉で働きかけてみるといったようなことからチャレンジし、対処していくことが出来ます。
自分が出来る、小さな取り組みから始めてみませんか?
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