こんにちは。
今回は、自分は「人からなめられやすい」と感じて悩んでいる方のために、その理由と対処法について、説明します。
対等でない人間関係
「自分は人からなめられやすい」「無視されている」「軽んじられている」そんな風に感じているあなたの隣には、なぜかよくこんな人たちがいませんか?
- 私が賛同しなかったり、自分で考えようとすると、イライラして怒り出してしまう人
- 押しが強くて、どんな場合でも自分を通そうとする人
- 意見を持っていない私に代わっていつも決断してくれる人
実はこれら、人間関係としては相手と自分が対等ではありません。
あなたが、「自分はもしかしてなめられている?軽んじられてる?」と感じてしまうのは、このような人間関係に日々晒されている事が関係しているかもしれません。
ひとつひとつは、ちょっとしたモヤモヤに過ぎないかもしれませんが、積もり積もってこれが慢性的なストレスとなると、酷い時には心身に不調をきたしてしまう事もあり、軽く見過ごすべきではありません。
そもそも、このような人間関係に陥りやすいのはなぜなのでしょうか?
そこには、あなた自身の「行動パターン」が関係しているかもしれないのです。
なめられやすいと感じる人の「行動パターン」
人との関係性が対等でなく、自分が軽んじられたり無視されたりしている、なめられやすいなと感じている人に見られる傾向は、いかのようなものがあります。
- いつも人の意見に合わせてしまう
- 人から気いられようとしすぎ、受け入れられるためなら何でもする
- 人を喜ばせたいあまり自分の要求や好みがわからなくなっている
- 誰かが仕切ってくれると安心する
いかがですか?自分に当てはまる傾向が、ありませんでしたか?
これらの傾向を持つ人の特徴として、暴力や争いごと、見捨てられてしまう事への恐れを持っているという特徴があると言われています。
恐れが一番の動機となり、自分の意志ではなく相手の意志に不本意ながらも従ってしまうのです。
本意ではないので、内面では憤りを感じ、苦しんでいます。
なめられやすいと感じる人の「思考パターン」
また、このような特徴を持つ人は、
- 相手の要望にこたえないと、自分は恨まれたり怒られたり捨てられたりしてしまう
- 自分は人から支配されても仕方がない人間だ
- 大切な決断は自分では出来ないので誰かほかの人にしてもらいたい
- 自分の人生の権利や主張は尊重してもらえなくても仕方がない。
などと思い込んでしまっているところがあります。
いつも人を恐れてしまい、不本意ながらも自分の意志に反して人に従ってしまうのは、このような思い込みが土台となっているのです。
「服従タイプ」背景
自分の意志よりも人に従ってしまう人を仮に「服従タイプ」と呼びます。
次に、 「服従タイプ」の人の背景について、見てみましょう。
そこには、その人の育った環境、つまり親が関係していることが多いと言われています。
例を挙げると・・・
- 親が子どもをあらゆる面でコントロールしていた。
- 子どもの感情、意見、才能、能力、権利などを考慮せず、何もかも押し付けていた。
- 子どもが親の思う通りにしないと、怒って子供を身勝手に扱い、罰した。
- 親が早くに亡くなったり、無責任でネグレクトの傾向があり、自分が弟や妹の面倒をみなければならなかった
- 親が未熟だったり病気だったりして子どものほうが親の悩みを聞いたり、心配をさせないために自分の発言や行動に気をつけなければならなかった
などがあげられます。
「服従タイプ」惹かれる相手
服従タイプの人は、攻撃的、支配的、又は指導的など、自分の親に似ている人、つまり何をしたり考えたりしなければならないのかを言ってくれる人に惹かれます。
最初に挙げた3つのタイプ
- 相手が自分で考えようとすると、イライラしてしまう人
- 押しが強い人
- 意見を持っていない私に代わって決断してくれる人
などはこの一例です。
本当は自分を苦しめる抑圧的な人間関係を、実は知らず知らず自分から選んで生きずらくなっているのだとしたら、そうではない人間関係を選ぶことも自分には出来る、とは思いませんか?
どうすればよいか、簡単にご紹介します。
対処法①人間関係を見直す
自分にとって今よりも生きやすい環境に変えるために出来ることの一つ目は、これまでの自分の周りの人間関係を見直すことです。
自分の「服従傾向」を強めている人がいないかどうか、一人ひとりについて考えてみてください。
そしてもし強めている人がいたら、その人から離れるか、きちんと距離を取るようにしてみてください。
対処法②行動パターンを見直す
二つ目は、自分の「服従傾向」を強めている「行動」がないかを書き出し、それを少しずつ変えていくことです。
今まで長年やってきたことを急に変えるって難しそうに感じますが、その場合は、まずはいくつか思い当たる行動を書き出してみて、その中でも自分が変えていきやすいものから先に取り組むようにすると良いでしょう。
例えを挙げてみると・・・
今までAさんに受け入れられたくて、何も言わずにやられるままになっていたけど、次回から、「その態度が私を傷つけているのでもうやめて欲しい」と言う。
それでもAさんの態度が変わらないなら、今後もう会うのをやめる。
というようなことです。
今回ご紹介した「服従タイプ」のように、自分で脳内にインプットした自画像は自分のパーソナリティの一部となっているので、そこから解放されるのは簡単ではありません。
昔の行動から解放されたと思っていても、ときには何かのきっかけでそれがよみがえってしまう事も良くあります。
だけどそれは当たり前の事なので、落胆することはありません。
無意識で脳にインプットしてきた自画像を描きなおすことは、時間はかかっても可能なのです。
大切なのは、古い自画像が完全に消えるまで、あきらめず上書きし続けることです。
辛抱強く、続けていきましょう。
まとめ
人からなめられやすいと感じてしまうのは、
自分の権利や主張は尊重してもらえなくても仕方がない、という自分で造り上げた思い込みと、その思い込みを強化するような相手や行動を、知らず知らず自ら選んで生きているからというお話をしました。
このような生きずらさから解放される方法は、間違った思い込みを強化している人間関係と行動を見直し、少しずつ変えてみることです。
自分が出来る、小さな取り組みから、始めてみませんか?
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