こんにちは。今回は、
- 自分にいつも自信がない人
- いつも他人が自分よりもよく見えてしまう人
- 自己評価がゼロ
という人のために、その理由と対処法について、お話しします。
この記事は、「自分の生きづらさの源を知り、生きるのが今より少しラクになる」ことを目指してお届けしています。
最後までぜひ、お読みいただければ嬉しいです。
自己評価の低い人の共通点
自己評価や自己肯定感が低い人には、ある共通点があります。
それは、
他人からの褒め言葉、良い評価、嬉しい言葉、ポジティブな反応などを、ちゃんと受け取っていない
という共通点です。
どういうことか説明していきます。
「ほめ言葉をちゃんと受け取っていない」とはどういうことか?
謙遜を美徳とする文化の影響で、多くの日本人は自分がほめられても、
- 「とんでもないです。」
- 「私なんかそんな大したものではありません。」
という風に、ほめ言葉をそもそも受け取らないという習慣がありますよね。
ただ、最近では、このような習慣に違和感を感じる人も増え、ほめられたら「ありがとうございます。」と、表面上はとにかく受け取るようにしようとする人が増えているのも事実です。
注目すべきはこの、「表面上はとにかく受け取る」という点です。
実はこれが、ほめ言葉をちゃんと受け取っていないという状態なんです。
例えるなら、美味しいお菓子を手には受け取ったけれども、そこから先の作業、
つまり口に運び→咀嚼し→味わい→飲み込むという事をしていないような状態なのです。
自分にむけて言われたほめ言葉やうれしい言葉や態度を、心から味わって飲み込んでいないのです。
イイね!をスルーしがちな悪いクセ
このような人には変えなければならない悪いクセがあります。
それは、9人から高評価をもらっているのにそれをスルーして、1人の低評価のほうにより引っ張られるという癖です。
このような人は、たった一人から受け取った否定的な態度を物凄く敏感に重く受取って、その結果、なぜか自分はやっぱりダメなんだという結論にいつもなってしまっているのです。
9人の良い評価せっかくもらっているのに、それはなぜかほぼなかった事のようにされてしまいがちです。良い言葉には反応が薄く、嫌な言葉に過敏に反応してしまうんですね。
SNSがコミュニケーションの主要ツールになった最近、私たちが陥りやすくなっている反応かもしれません。
他人からの評価は自己肯定感を強化する栄養素
ここでお話ししているのは、私たちの自己評価を高めるために、そのすべてを他者からの評価に依存しなければならないということでは決してありません。
他人からの評価が私たちの価値を決めるわけではないからです。
しかし私たちの自己肯定感というものが、(自己評価 +@ 他者からの評価)によって「強められる」こともまた事実です。
ほめ言葉や良い評価という、せっかく自己肯定感を強化する栄養素をもらっているのに、それを摂取しないのはもったいないと思いませんか?
受け取る練習をしよう
ほめ言葉や良い評価を受け取るには、どうすればよいのでしょうか?
それは、受け取る練習をすることです。
友達に「おはよう」のメッセージを送って、それに対して友達から「おはよう」と返事がくる。
さりげないことかもしれないけど、この友達からの「おはよう」の返しを、私たちは普段どれくらいちゃんと受け取っているでしょうか?
「おはよう」って返してくれたな、嬉しいなと一旦受け取ってみましょう。
これが出来ていない人は、「おはよう」と返ってきたことに対してスルーしています。
そして逆に、「おはよう」が返ってこなかった時だけ、大騒ぎをするのです。
「わたしはおはようって送ったのに、なんで返してくれないんだろう・・・。おはようぐらい簡単に送れるよね・・・。」
という風に、それまで受け取ってきた沢山の「おはよう」よりも、一度だけ返ってこなかった「おはよう」がものすごく大ごとになってしまいます。
普段相手からの良い反応やうまくいったことをちゃんと受け取れている人は、ネガティブなことへの反応が薄くなります。
逆に、普段から良い反応を受け取れていない人は、ネガティブなことへの反応が大きくなるのです。
受け取りの循環が自己肯定感をあげていく
自分に自信がない人、自分よりも他人がもっとよく見えてしまう人、自己評価が低い人は、相手が良い反応や言葉をくれているのに、それを日常的にスルーして受け取っていません。
「どうもありがとう~」と言いながら、自分の中に落とし込んで飲み込むという作業をしていません。
一方で、まれに受けるネガティブな評価は物凄く敏感に重く受け止めるという癖をもっています。
このようなクセは、2つの練習をすることで直していくことが出来ます。
一つ目は、相手からのうれしい言葉がけ、良い反応をちゃんと受け取る。自分の中に落とし込む練習をする事です。
二つ目は、自分が相手に投げた言葉がけに相手が反応して「ありがとう」と受け取ってくれたら、その「相手に受け取ってもらえた」こと自体を受けとる練習をすることです。
この二つの練習が、「受け取る」という良い循環を生み出します。
これが意識できるようになると、私たちの中の「自己否定感」は減っていきます。
そして、自動的に「自己肯定感」を強める作業が出来るようになっていくのです。
「自己肯定感」とは、他人からの評価があってもなくても、ありのままの自分、そのままの自分でいても、自分は存在する価値があると思える感覚のことです。
周りの評価に影響されない、私たちの深いところにある揺るがない感覚です。
2つの練習をすることで、この自己肯定感は自然に上がりよくなっていくのです。
まとめ
まとめます。
私たちは思ったよりも、人からもらう良い評価を受け取っていません。表面は「ありがとう」と受け取っている素振りをしながらも、自分の内に落とし込んで味わって自分のものにはできていないことがとっても多いのです。
無意識にスルーしている沢山のポジティブ反応を、意識して受け取って自分の中に落とし込み
ちゃんと味わう練習をしましょう。
そして、自分が相手に投げたボールを相手が受け取ってくれたという事もちゃんと受け止める、
「受けとめの良い循環」をつくっていきましょう。
受けとめの良い循環は、私たちの自己肯定感を自然と強めていってくれるでしょう。
自分が出来る、小さな取り組みから、始めてみませんか?
YouTubeでも解説しています。