こんにちは。
今回は、「なぜパートナーと分かり合えないのか」というテーマで、お話しします。
パートナーと分かり合えない、という時に、そこには様々な理由がありますよね。
この動画では、パートナーのタイプ別に、その原因や対処法について、お話していきます。
今回は、外面は良いのに家族に対しては支配的、もしくはないがしろにして犠牲を強いるタイプのパートナーについて、その原因と対処法をお話しします。
自分のパートナーがこの傾向だなと思う方、ぜひ最後までお読みください。
外面の良いモラハラタイプはどんな人?
外面の良いモラハラタイプのパートナーは、明確な二面性を持っています。
職場では勤勉で献身的、もしくは比較的、社会的信用の高い職業についていたりします。
また、友人、親類に対しては優しく穏やかで常識的に接するので、「誠実で働き者」「優しくて良い人」「素敵な旦那さん/奥さん」などと、外での評判は大抵良かったりします。
一方でひとたび家庭に戻ると、暴力や暴言によってパートナーや子供に対して支配的に接したり、家族の予定や頼み事はないがしろにして、自分の世間体を良くするために、家族には犠牲を強いたりします。
外面良いモラハラタイプの原因は?
パートナーがこのようになる原因には、人によっては様々な背景がありますが、その中でも多い例を今回は3つ取り上げます。
- 一つ目は、偏った夫婦観
- 二つ目は、自己肯定感の欠如と過剰な承認欲求
- 三つめは、職業柄の気質と過度なストレス
です。
一つずつ、説明します。
原因①偏った夫婦観
一つ目の、偏った夫婦観とは、パートナーの子どもの頃の家庭環境が関係しています。
例えばモラハラ夫の場合、その人自身も、外面は良いのに家庭ではモラハラで、母親や子供はないがしろにしても当然。とするような父親から育てられたケースが多く、それがその人の潜在的な家庭像・夫婦像の間違ったモデルとなってしまっています。
対等で尊重しあえるような良い夫婦モデルを身近に知らない、もしくは、夫婦のあるべき関係性について学んだことが無い為に自らの家庭に破壊的なダメージを与え続けてしまっています。
原因➁自己肯定感が低い・過剰な承認欲求
二つ目は、自己肯定感の欠如と過剰な承認欲求です。
これも、パートナーの子どもの頃の家庭環境が深く関係しています。
例えば、親の愛情表現が不器用で乏しかったり、親の理想や高い基準を押し付けられることが多く、褒められたことが一切、あるいはほとんどなかった、など、ありのまま愛され受け入れられているという感覚や確信が欠如して育った人は、自己肯定感が著しく低く、自分の存在価値を人からの評価や社会からの評価によって確認しようとする承認欲求が過剰であるという特徴が出やすいです。
承認欲求とは、すべての人がもつ基本的な欲求の一つですが、それが過剰なほどに強いと、不健全なかたちとなって表れ、その人の人間関係にダメージをもたらすこともあるのです。
そしてこれらの特徴は、彼らが外面をよくして生きなければならない強い動機付けとなっています。
原因➂職業気質・仕事の過度なストレス
三つ目は、職業気質と仕事の過度なストレスです。
モラハラする人の特徴として、「社会的にある程度高い地位や職業に就いている。」というものが一定数あることが言われています。
職場では部下や顧客に指示したり、指導することが当たり前だったり、一般の人よりも比較的収入が高く、自分が家族を養っている(養ってやっている。)という感覚が強く、職場での優越的地位を無意識に家庭に持ち込みがちです。
他に、外面の良い人は仕事で評価されることが人生での優先事項であり、その分仕事上のストレスも溜めやすいです。
その結果、家庭に戻ったらバーンアウト状態で、家事や育児には一切関わらない、関わる気力が残っていないという事も多いでしょう。
またこのような人は、ストレス発散の対象がパートナーや家族に向きがちになる傾向があるのです。
3つの対処法
対処法①自分が何に苦しんでいるのか確認する
一つ目
自分が何に苦しんでいるのかを確認する です。
相手のどんな言葉・行動・態度が、自分にどんな影響を与えているのかを具体的に分析し、
それが原因でどんな苦しみを感じているのかを書き出してみてください。
例えば、
週末には夫が子どもを公園に連れていくという約束をしたのに一度も行ったことが無いというシチュエーションを例にとってみましょう・・・
〇公園に連れていくという約束を守ってくれない夫を見て、怒りと孤立を感じている
〇私は疲れきってイライラしている
という風に、自分の苦しい 『感情』 がどんな 『事実』 からきているのか、『事実』 と 『感情』 にフォーカスして、丁寧に向き合います。
これをすることで、次に 『自分の必要』 と 『相手への要望』 が見えてきます。
この場合、
〇自分の必要は、 夫にもっと子育てを助けて欲しい
〇要望は、 毎週子供を公園へ連れていくという約束について、改めて決めなおしたい となるでしょう。
対処法➁相手に伝える
2つ目は相手に伝える です。
あなたを苦しめていることについて、以外に相手は無自覚なことが多いです。
あなたがどれほど苦しく思いつめているのか、疲れとストレスで限界になっているのか①で書き出したことを相手に率直に伝えましょう。
『事実』 私たちは、毎週土曜の午後にあなたが子どもたちを公園に遊びに連れていくことを一緒に決めました。1ケ月が過ぎて、あなたが一度も公園に行っていないことが分かりました。
『感情』 私は疲れてストレスが溜まっています。
私一人で子どものことを全部背負っているようで怒りを感じます。
『必要としていること』 わたしは、子どもの世話についてもう少しあなたに頼りたい。
『要望』 子どもを公園に連れていくことについてもう一度約束の決めなおしをしてみてほしい。
というように、相手に対して感情的にではなく冷静でかつ具体的な働きかけをすることができます。
この後、伝えたことを相手がどのように受け止めたのかについてあなた自身もしっかりと聞き取ることも欠かせないプロセスです。
あなたの考えと相手の考えにズレがあったと分かれば、どのように折り合いをつけるかという話し合いに進めます。
対立は破局ではなく、修復のチャンスなのです。
しかし、このような努力が通じず、受けとめるどころか逆ギレをするパートナーも時にはいますよね。
その場合には、次の対処法➂に取り組むことをお勧めします。
対処法➂自分の味方をつくる
3つ目は
自分の味方をつくるです。
家庭内には第三者が存在しません。
日常で行われているモラハラを客観的に判断してくれる人がいないことで、被害が気づかれにくく、モラハラ被害者の孤立につながりやすい状況を生み出しています。
孤立から抜け出すために、家庭外に味方をつくりましょう。
例えば、自分を苦しめている相手の行動や言動等、証拠を集め、友人や知人など、家庭外の第三者に共有して相談してみてください。
この時、親族や友達の中でも口が固い人を選び、かつて少しでもモラハラパートナーの肩を持ったことがある人は避けてください。
親族や友人だけでなく、心理カウンセラーやかかりつけ医、家族と全くしがらみのない第三者という意味では、美容師さんや習い事の先生なども一般的な意見を聞くという意味では助けとなるかもしれません。
第三者からの客観的な意見を聞くことで、自分は被害者であり、この破壊的な関係は改善、もしくは解消されなければならないものであることを自覚できる助けとなるでしょう。
また、モラハラな人は本性が小心者なので、力のある人や社会的権力に弱いです。
冷静な判断ができる弁護士や行政の窓口などに相談し、必要であれば法的措置をとることも辞さないという毅然とした態度を取りましょう。
この時点で、自分のしてきたことがモラハラであり、相手に甚大な被害を与えていたのだという事に思い当たれば、修復に受けて真剣に向き合うきっかけとなるかもしれません。
対処法④自立する
最後に
自立する事です。
職を得て経済的に自立する事や、離婚することは出来ないまでも、例えば、パートナーが関与できない自分だけの人間関係、没頭できる趣味を持つといったことは、精神的な自立をするという事になり、あなたにとっての大きな回復と支えにつながります。
パートナー以外の人間、家庭以外の世界とつながることは、夫もしくは妻である自分というアイデンティティだけでなく、一人の人間としての自分というアイデンティティを取り戻させ、少しずつあなたの視野を広げてくれるでしょう。
パートナーとの関係でひどく苦しんでいる人の多くは、一方で自分も相手に依存してしまっているという矛盾した問題を根っこに抱えています。
精神的な自立をすることは、このような問題の根本と向き合うための、大きな助けとなるでしょう。
まとめ
まとめます。
今回は、「なぜパートナーと分かり合えないのか」というテーマで、
お話ししました。
外面は良いのに家族にはモラハラをするパートナーは、
両親のみせた悪い夫婦モデルしか知らない、育ちの背景が原因で自己肯定感が低い、過剰な承認欲求を抱いている故の二面性をもちやすい、職業上社会的立場上の過度なストレスを抱えている などの特徴を持っています。
そして、このようなパートナーとの苦しい関係は、自分の苦しみと向き合い自覚し整理する事、それをパートナーに伝える事、パートナー以外の味方をつくること、精神的な自立からまず一歩を踏み出すことが解決のヒントとなるのです。
いかがだったでしょうか?
この動画は、「自分の生きずらさの源を知り、生きるのが今より少しラクになる」ことを目指してお届けしています。少しでも役い立ったという方は、いいねとチャンネル登録をお願いします。
ご視聴いただき、ありがとうございました!